洗濯洗剤をマグネシウムに切り替えて6ヶ月。
時間、コスト、環境に優しいことを実感しました。
その反面、カタログ通りの性能を発揮しないことがあることも見えてきました。
前回に引き続き「洗濯マグちゃんを使う前に頭に入れておきたいこと」をお伝えします。
目次
1. カタログ通りの性能を発揮しない条件
人間の皮膚のpHは4~5の弱酸性です。
皮脂から発汗される汗のpHは5.7~6.5。
尿は平均pH6.0ですが、摂取している食物により pH4.5 まで下がるようです。
つまり、体質や食習慣により違いはありますが、服につく汚れは弱酸性です。
それに対して、日本の水道水質基準値はpH 5.8〜8.6です。
自治体の水処理の仕方によっては蛇口から出る水が弱酸性のところもあります。
つまり、弱酸性の水で洗濯する場合、洗剤やマグネシウムを多目に投入しないと十分な洗浄効果を得られません。
特にマグネシウムの場合、洗浄能力を発揮するのは、洗いが終わった後のすすぎの時になります。
酸性の汚れがある程度落ちないと、洗濯水をアルカリ性に変えるのが難しいのです。
1個で2.5㎏の洗濯物を洗うことができる洗濯マグちゃんですが、使用する水道水によってはカタログ上の性能を発揮できないこともあるのです。
2. 金属同士が擦れ合うことで削れるペレット
洗濯マグちゃんは純度99.9%のマグネシウムでできています。
マグネシウムはアルミニウムより軽いうえに高い強度を持っています。
固い金属といえども、洗濯をする度に金属同士が擦れ合えば表面は削れてペレットは小さくなります。
つまり、使い始めたとき50gあった中身も使用する度に軽くなり、当初の能力を発揮しなくなります。
洗濯マグちゃんを濡れた衣類と一緒に乾燥機で乾燥する方もいますが、マグちゃんを乾燥機に入れることは悪手です。
乾燥機の回転により金属を包んでいる布が傷むうえに、中の金属が擦れ合うためマグネシウムの消耗を促進することになります。
3. 強い消臭効果と油分解、苦手な泥汚れ
いいことだらけのマグネシウム洗濯ですが、落とすのが苦手な汚れもあります。
油汚れの分解や消臭に優れていますが、泥汚れを落とすのは弱い傾向があります。
また、使い古したタオルの黄ばみもキレイになりません。
私は、これを補うために3~4回に1回、合成洗剤で洗濯してマグネシウム洗剤のデメリットを補っています。
4. 石鹸系洗剤と合わせて洗濯することで発生する石鹼カス
洗濯マグちゃんと、洗濯洗剤を混ぜて洗濯することは可能です。
しかし、一般的に使われている「合成洗剤」ではなく、「石鹸系洗剤」と合わせて洗濯すると石鹸カスが出るようです。
「石鹼洗剤」の成分である脂肪酸カリウムとマグネシウムが反応してカスを作り出すのです。
マグネシウム洗濯をすると、洗濯槽や排水ホースがキレイになり洗濯機の故障や下水のつまりをキレイにしてくれます。
わざわざ「石鹼洗剤」と一緒に洗って洗濯カスを発生さては本末転倒です。
規定量より多いマグネシウムを使って選択する。「『石鹸洗剤』と一緒に洗濯しない」。
この2つを守っていれば問題は発生しません。
まとめ
自分が使っている水道水のpH を気にして洗濯する人はいません。
しかし、供給される水が弱酸性でもマグネシウムを多めに入れることでこの問題は解決できます。
低いコストで長年利用できる、環境に負荷がかからないことを考えると、多くの家庭でマグネシュウム洗濯を取り入れて欲しいものです。
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