「食費1カ月1万円生活」に挑戦ました。
理由は尊敬するアメリカの経営コンサルタント、ジェームス・スキナーが「若かりし頃そうせざるをえなかった」と聞き、私も1か月だけ挑戦しようと思ったからです。
実際は、挑戦することを躊躇(ちゅうちょ)して、2か月開始が遅れましたが、経験したことで多くの気づきを得ました。
今回は、食費1か月1万円生活に挑戦して気付いたことをお伝えします。
1. 食費を切りつめることが難しい飽食の時代
飽食(ほうしょく)の時代に食費を切り詰めることは難しいことです。
なぜなら、家を出たら24時間いつでもおいしいモノが手に入る環境が在るからです。
また、今回は1万円の制限を設けましたが、破ったからといって人に怒られるわけでもありません。他人に報告する義務もないため実施を止めることも、金額を誤魔化すこともできるからです。
食費を月1万円にするということは1日の予算は333円。
何気なくビールを1本飲んだらその日は食事を抜くことになり、コーラを飲んだら1食抜くことになるので口にはできません。
コーラ1本飲むと、予算のやり繰りが厳しくなり挫折する確率が高まり、積み上げた努力が水泡に帰すため、この2つは厳しく遠ざける必要があります。
毎日食べていたのは白米と納豆。肉を口にできる日は、50%offで売られている鶏肉や魚を見つけたときだけでした。
安売りの肉がおいしく感じて、心が満たされるのは、太古から引き継いだDNAのせいなのでしょうか?そこまで考えました。
2. スナック菓子を我慢することで得られるダイエット効果
もう一つ気づいたことは、スナック菓子の存在です。
「空いた小腹を満たす」、「ちょっと息抜き」と理由をつけて間食機会は誰でもあります。しかし、これを口にすると食費を圧迫することになるため絶食する必要があります。
「残っていたポテチをつい食べちゃいました」的なことで食費を圧迫しないように、始める前に不要なドリンクやスナックの買い置きをなくしておくことが大切です。
開始する日も、できるだけ月が替わった1日から始めることで期間を意識する。
前月までに買っておいた食品は使い切った状態から始める。
これくらいの準備で臨まないと簡単に挫折することになります。
多くの人は、食に困窮する経験をしたことがないため、食に関して制限のない人生を送ってきたはずです。
買い置きしてあるお米は10㎏=2000円だったので1合30円、1日2合食べるので米代は60円で計算しました。紅茶は100パック入り300円=1パック3円、1日3回飲むので9円。このように食材の原価を割りだすことで、調味料1振りのコストも意識できるようになりました。
3. 最大の難問は意義ある会食
食費1か月1万円生活中に何度か会食がありました。
私は、仕事の付き合いで飲み会に行くことは殆どありません。
しかし、参加するメンバーと楽しい時間が過ごせる。もしくは、参加することで多くのことを学べると思う会食は積極的に参加します。
つまり、「1日、食費を333円しかかけられないので参加できない」と回答することは自分にとって大きな損失になるため参加することを優先しました。
この場合、1回の会食は111円出費したことにしました。
「ルールを守れていないじゃないか」と声が聞こえてきそうですが、仮に月20回、人から奢ってもらえる人は、食費をセーブできるため月1万円生活を楽にクリアできることになります。
逆に、初日に気前よく他人に奢ってしまったら1万円生活は成立しません。
機会損失することなく、1か月1万円生活を続けるために私が取り入れたルールですが、この期間に出会った方のお陰で人生にプラスになっています。
このルールで取り組んで本当によかったと思っています。
まとめ
上記の外食ルールを取り入れたこともあり、1か月間やりきることができました。
私は既にアーリーリタイアを遂げて、ストレスフリーな生活を送っているので、このチャレンジを乗り切ることができたのだと考えます。
もし、サラリーマンとして働いていたら挑戦しようとさえ思わなかったと考えます。
しかし、挑戦して分かったことは、日頃からアルコールは元より、間食をして無駄な失費をしているということです。
フルタイムで働いている人にとって1日1本のビールやポテチは大切なご褒美のようにみえます。しかし、毎日、数百円の支出に加えてカロリーを摂取しないていることになります。
10年も継続していれば、立派な健康被害の要因になりえるのです。
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