中卒、母子家庭、貧乏、不良、難病。何枚もの負のレッテルを貼られ底辺人生を歩んだ著者が23才から心を入れ替え働き始めたことで現在は会社を経営するまでになった。
本人の人生を好転させるのに役に立ったのは、意外にも底辺人生で味わった負の経験。捉え方次第でプラスに転換できた53の内容が書かれています。
1.著者紹介
著者は、母親が離婚、再婚を繰り返したことで、幼少期から貧しい母子家庭で育った。
学歴もコネもない16才で上京するも就ける仕事は、反社会勢力に関するものかブラック企業。まともな人間として扱われない生活を何年も経験。
18才で20万人に1人の難病と診断をされ骨髄移植により命を取り留めるも3年間入退院を繰り返した。医師に、肺炎などの合併症を避けるため、人が密集する所の出入りを禁止されるも、パチンコ屋に行ってしまうダメ人間。そんな底辺人生を歩んだ著者が23才で一念発起!本気で生きていく覚悟を決め「仕事に向き合い」、「空いた時間に勉強して国家資格を取得」、「起業をして地域の内装業者の中で1番大きな会社まで築く」。
2.底辺の経験から得た気付きを活かして人生を好転
中卒、貧乏、コネなし、不良、病気持ち。この条件が揃ったら、今の日本で「チャンスが回ってくることはない!」そんなイメージを持つ人が多いと思います。そもそも、本人が「自分には能力がない」「頑張っても努力は報われない」「俺はダメ人間なんだ」自己暗示をかけ挑戦することをあきらめている気がします。
そんな八方塞がりの状態だと、行きつく先がダークサイドなのもうなずけます。
しかし、著者はそんな底辺での経験から気付きを得て、自分の行動に改善を加えることで人生を好転させた。
幼少期の貧困生活を経験したことで、人一倍ハングリー精神が養われ、片親だったことで、自立する大切を痛感していたのだと思います。
特に、不安や恐れなどネガティブな要因をポジティブに置き換えることに臨み、目の前のことを一つ一つ片付けることで自己成長を続けたことがよかったようです。
3.成功までの時間を短縮させたレバレッジ力
この本の中で最も目を引いた章は、パチンコ店のお客様感謝デーの日に10人の友人に設定6のパチスロ台に座って代わりに打ってもらったところです。
1人で打てば1日で10万円の利益ですが、友人に日当1万円に加え30%の出来高で打ってもらうことで利益を10倍にしたのです。
中卒、貧乏、身体が弱いハンディを補うためには、レバレッジをかけられるところは意識してかけ時間を短縮したということです。
本業においても、保険屋さんや銀行、他社の営業マンを上手に使うことでリスクをおさえながら事業の拡大を図ったやり方など、上手いレバレッジのかけ方は一見の価値があると思います。
まとめ
友人が出店する飲食店の内装費200万円を踏み倒されショックを受けたことも、良い授業料ととらえ次に活かすなど、書籍の後半部分では著者が成功マインドを身に付けていくようすがよく解ります。
「八方塞がりの底辺人生でも個人の捉え方しだいで、人生を成功に導くことができる」そんな希望を与えてくれる一冊でした。
著者とは1度お会いさせて頂きたことがありますが、荒んでいた昔を思わせることのない控えめな方です。中卒で学業成績も振るわない本人が自ら本を執筆して商業出版を成し遂げたのですから凄い努力家です。
次は何を成し遂げるのか‥‥?
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