お金の専門家 田口さんの43冊目の新刊。
著者は予備校講師をしているとき、飲み代や遊興費の支出により借金を自己破産寸前まで膨らませたそうです。そこから一念発起、徹底した節約と資産運用により2年で返済、その後に資産を順調に増やし、経済的自由を勝ちとった方です。
1.給料が安いから、お金が貯まらない!
「貯金ができない人は、『給料が安い』『税金が高い』『日本の景気が良くない』など、できない理由を述べている場合が多い。なぜなら、同じ給料をもらっている同僚でしっかりと貯金できている人は必ずいるからです。
年収300~500万円、30代で貯金がない人25%。金融資産200万~1千万円所有する人25.3%。自分の将来をしっかりと考えて貯蓄している人は貯金がない人と同数存在していることになります。」(田口さん)
つまり、貯金の額は収入に比例するのではなく、稼いだお金をどのように使うかで決まるということです。
2.お金が貯まらないのは、あなたが「いい人」だから!
「メディアが『今年の流行はこれだ』と発信したとき、素直に『そうなんだ!』と飛びつく人は、いい人の傾向が強いようです。周りの人に好かれる性格の反面、広告に踊らされ多くの無駄な失費をし続けるので、お金は貯まらない傾向にあります。
一方、お金が貯まる人は『そんなのはメディアが言っている一過性のこと』一度、距離を置いて『自分に必要なモノなのか?』と考えて買う買わないかの判断をしています。」(田口さん)
つまり、お金が貯まる人は無駄なモノに支出しない。支出しないからお金が貯まる訳です。
流行にのる人は、みんなと一緒であるという安心感を手に入れるために支出をするからお金が貯まらない。このような傾向が見えてきます。
3.お金ノートを使って、節約体質になろう
「お金を貯められる人は、貯める目的や金額を明確にしているほかに、日々の支出額を記録しています。つまり、あいまいな記憶に頼るのではなく記録をすることで、自分が何にいくら支出しているかが明確になるのです。
1日に缶コーヒーを何本買っているのか?1か月間に何回飲みに行っていくら使ったのかを振り返ることができれば、無駄な消費行動を反省して減らしていくことが可能になるわけです。
また、記録をつけて習慣にすることで、節約体質に変えていくこともできるそうです。
この習慣さえ身に付けたら、支出を自制するときに感じるストレスを感じにくくなるそうです。」(田口さん)
私も就職してからずっと、自分の行動及び支出記録をつけています。学力不足で大学に行けなかった私でも億の資産をつくることができたのは、この習慣があったからだと感じています。
4.人生の価値観を大切に、人生を送る
「今、多くの人が、インスタグラムなどのSNSに興じています。
『いいね』を押して欲しいから、『キラキラしている自分を見せたいから』理由は様々ですが、SNSを意識して、わざわざ遠くにあるパフェを食べに行って載せるような行動が見受けられます。
自分なりの金銭感覚が身についていると、自分の興味がないことを投稿しようと思わなくなるようです。『いいね』も自分と考えが同じような人だけ押してくれればいいとなる。」(田口さん)
流行に乗り、見栄を張って支出をくり返すくらいなら、使う場所をしっかりと見定めて、有意義なものに支出をする。本当に大切なことのためにお金を蓄えておく。
これができれば、人生は有意義なものにすることができます。
まとめ
1. 30代で貯金がない人の割合は25%、しかし、同数が200万円以上の資産を蓄えている
2. 不必要なモノに支出している人はお金が貯まらない
3. 支出を記録することで、貯蓄体質に改善することが可能
4. 自分なりの金銭感覚を身に付けることで、流行に左右されづらくなる
貯蓄体質になると無駄な支出が大幅に減ることになります。出ていくお金が減れば貯蓄額が増えるので、自分やあなたの家族の選択肢を増やすことになります。
広告にのせられ、必要でないものを購入するのも人生。のせられることなく、お金をセーブして将来につなぐのも人生。
人生は選択の連続。あなたが望む人生はどちらですか?
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