お礼や返礼品として頂く機会のある商品券やギフト券がタンスの肥やしになっていませんか?
「期限があるモノではないので保管しておけばOK!」と思っても、実はリスクがあります。
今回はギフト券や商品券を保有することのリスクと上手な使いかたについてお伝えします。
目次
1. 商品券やギフト券は紙切れになる可能性がある
世の中にはデパートやスーパーマーケットが発行する商品券、クレジットカード会社のギフト券、ビール券やお米、図書、文具、タバコ券など各業界が発行する業種別商品券が存在します。
皆さんも、お祝いやお礼、アンケートの返礼品など、受け取ったことがあるのではないでしょうか?
しかし、「どこで使っていいか解らない」、「オンラインで利用できない」、「お釣りが出ない」、「面倒くさい」といった理由で、タンスの肥やしにしている人も多いと思います。
殆どの商品券に利用期限が定められていないため「後で使えばいい」、「いつかは使う」と考えているため、なかなか消費されません。
思い起こすと私もそうでした。引っ越しした際にビール券が出てきて「ラッキー」と思った反面、「モノの管理ができていないことはお金の管理ができない」。と気持ちを引き締めようと券の利用について考えました。
額面500円として使える券も利用できるお店が限られるため、近くの店舗が閉店したら商品券を使うために遠くの支店に出向く必要がでてきます。
ましてや、会社や企業連合が倒産したときは、紙切れになるリスクをはらんでいます。
また、自宅が消失した場合、紙幣は損傷具合により定められた金額の新しいお金に交換してもらえますが、商品券はそのような措置はありません。
つまり、1000円の商品券を保管しておくなら現金を持っておいた方がリスクがないのです。
2.利子を生まない、傷があると価値が目減りする商品券
商品券が手元にあるということは、使う場所が解らないか、使うことに抵抗を感じている可能性があります。
使うことを考えていたら、毎月生活費として10万円以上を支出しているのですから、消費することはたやすいはずです。
仮に1000円のデパート券3枚がタンスに眠っているのであれば、友人と食事をする際にデパート券が使えるレストランを選び会計する際にまとめて支払う。
デパ地下等で豪華なお弁当を家族用に購入する。
本屋で書籍を購入する際に1枚ずつ使うこともできます。
要は「手持ちの券がどこで使えるのか」を把握しておくと共に、いつでも使えるように財布やバッグの中に入れて使う体制を整えておくことが大切なのです。
そもそも、大量の商品券を持っていても、そこから利子は生まれません。
逆に、金券ショップで売却すると額面から3~5%値引きされて買い取られるばかりか、折れや痛みがあると買取り価格が下がります。
国が発行した通貨は、法律により強制通用力が担保されているので、新札の1万円と20年前のシワシワ1万円も同等の価値を持ちますが、商品券はそういう効力はないのです。
3.現金ほど生々しくなく、受け取った人に喜ばれる商品券
今まで、金券のデメリットばかり述べてきましたが、利点もあります。
迷惑をかけてしまった友人、お礼をしたい同僚に贈り物をしたいときに現金を差し出すことは生々しすぎます。
そんなとき、利用できる場所に制限はあるものの額面の買い物ができる商品券はとっても有効です。
受け取った人が好きなモノを購入するのに使うことができるからです。
また、商品券の使い方を熟知してくると、10万円の買い物をするとき、金券ショップで10万円のギフト券を9.7万円で購入して支払いに使うと3%引きで商品を購入でしたことになります。
手元にある商品券やギフト券を上手く使い切ることができるようになると、こういった応用もできるようになるのです。
4.使うことで損する商品券は、勇気をもって売却
百貨店共通商品券をもらっても、近くにデパートがない。
ビール券をもらっても家族にアルコールを飲む人がいないなど、商品券の利用に困る場合もあります。
1000円の商品券をもらったから隣町にガソリンと時間を使って買い物に出かけることは賢い消費行動ではありません。
1000円分の権利を行使するのに1000円以上のコストをかけるマイナスな行為です。
使うことがマイナスになる場合は、勇気をもって金券ショップに売ってしまいましょう。
額面より10%割り引かれても、結果的に得することになります。
まとめ
私がこの記事を書こうと思ったのは、未曾有の大不況が訪れたときに、各種商品券が使えなくなる可能性があると思ったからです。
また、急激なインフレにより1000円の価値が半分以下になることも起こり得るのです。
是非、自宅のタンスで眠っている商品券やギフト券があれば今のうちに有効活用してみてください。
また、ギフト券はどこで使えるのか?どのように使うのが効率がいいのかも含め考えることで自身のリテラシーを高める機会にしてみてください。
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