アーリーリタイアするのに必要な4つの準備

「会社に行くことが楽しい」そんな仕事に就いている人は幸せです。
きっと、該当するのは「会社と自分の利益が直結している経営者」「興味あることを探求する研究員」「技を極める職人」など僅か数%だけです。
それ以外の人は、嫌なことに労力を使うことで収入を得ています。
私も、自衛隊の下士官時代は、天職とまでは言えませんでしたが、ミッションに参加しながらスキルを高めることができたので「得られる収入と苦労が釣り合っている」と考えていました。
しかし、幹部任官後は大きくバランスが崩れて勤務すること自体が苦痛。
「得られる収入と労働が釣り合っていない」と自覚したので退職しました。
釣り合わなかったので組織に見切りをつけてアーリーリタイアが完成したのですから、運命が開けたといえるかもしれませんが、退職前は心労が続き病みました。
今回は、私がアーリーリタイアする前に準備していた4つのことについてお伝えします。

1. リタイアを目指す人の年間貯金目標は100万円以上

手取り年収300万円の人が毎月25万円使ったら貯蓄できる金額は0円。
月5万円貯蓄に回せる人は年60万円。
もし、収入を5万円増やすことができて、増えた分を丸々貯蓄に回すことができると年120万円を貯めることができます。
そして、月10万円の貯金をサボることなく10年継続して積み上げると1,200万円が貯まります。

アーリーリタイアを目指す人は、給与収入を得るようになったら直ぐに、節約を心がけると共に収入を増やす必要があります。
なぜなら、月1万円の貯金を10年続けても積み上がる金額は120万円、30年で360万円。
つまり、月1万円の貯金を50年継続してもリタイヤに必要な資金は積み上がらないからです。
本気でリタイアを目指すなら年100万円以上を貯蓄することが必要です。

2. 自由時間を使って副業から5万円を稼ぐ

節約と同時に取り組むことは、収入を増やすことです。
「月5万円、収入を増やすことは非現実的」と思う方もいると思いますが、2~3年、収入を増やすことを考え続ければ十分に可能です。
「高い給料をもらえる会社に転職する」、給料形態が歩合性の方は「成約を高める営業テクニックを身につけることで解決します」。
本業以外にも「効率の良いアルバイトをこなす」。「得意なことをインターネットで発信して広告収入を得る」「不用品を売る、価格差の取れるモノを転売」など、収入を増やす方法は複数存在します。
収入を増やすことに真剣に向き合えば、月5万円収入を増やすことは難しいことではないのです。
また、収入を得るノウハウが分かったあとは規模を拡大して得られる収入を増やすことも、別のことから収入を得ることもできるようになるのです。
とりあえず、月5万円収入を得ることを目標に行動を起こしてください。

3. 「貯蓄」と「生き甲斐」の折り合いのよい場所を探す

生活費を下げることは、アーリーリタイア達成のハードルを下げる他にリタイア後の生活を安定させることになります。
1,200万円持っている人が、収入がなくなった後、月50万円使うと24ヶ月(2年)で資金が枯渇しますが、月10万円でやりくりできれば120ヶ月(10年)資金を持たせることができます。

一見すると支出を削ることがいいように見えますが、支出を削ることは、光熱費を抑える、外食を減らす、新しい洋服の買い変えを控えるなど、生活を不便にする他に新しい学びの機会を無くすことになります。
生活費を削ることも大切ですが、快適性と自己成長を犠牲にし過ぎることは生き甲斐を無くすことになります。
大切なのは「貯蓄」と「生き甲斐」、この2つの折り合いの付くバランスのよい場所でストレスの少ない状態で生活することです。

4. 複利の力を使って資産を増やす

10年間働いて貯めた資金1,200万円。副収入で得た収入600万円。
合計1800万円を年5%の利回りで運用すると90万円のリターンを得られます。
不労所得で得た90万円は、あぶく銭を得たときのように使いたくなりますが、そこをグッとこらえて再投資すると、毎年得られる不労所が増えることになります。
もちろん、投資に向き合う時間が増えるので、投資の理解が進み、利回りを高めることもできるようになります。

もちろん、労働収入がなくなっても、まとまった不労収入があれば、生活が行き詰まることもありありません。
まずは、自己資金の一部を投資に入れて様子を見ながら継続してみてください。
年5~6%複利で運用できるようになると毎年、労働収入で得ている金額に近い金額が入ってくることになりアーリーリタイアできるタイミングがやってきます。

まとめ

アーリーリタイアをするのに必要なことは下記の4つ。
① 節約リテラシーを高めて貯蓄に回す金額を増やす。
② 年収を上げる、もしくは給料以外の収入を得ることで貯蓄額を増やす。
③ 「貯蓄」と「生き甲斐」の折り合いのよい生活水準を模索する。
④ 積み上がった資金を投資に回して不労所得を得る。

アーリーリタイアに必要な金額は人それぞれ異なります。
自分が80歳まで生きるのにいくら必要なのかを算出して、困らない額を貯めて下さい。
リタイヤした後に計算が違っていて、働かなければならなくなった場合、よほどの実績がない限り再就職に苦労することになります。

労働から解放されることは、未来の自分が引き受ける多くのストレスから解放されることになる他、多くの新しいことに挑戦できるチャンスを得ることです。
「今、遊びたいのを我慢して、楽しみを将来に回す」こんなイメージで貯蓄に臨むことが大切です。

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ABOUT US
生方正
高校卒業後に海上自衛隊に入隊。 勤務の傍ら、各種節約術を駆使しながら貯蓄を行い、国内株式、金の現物買い、在日米軍に対する不動産投資を実施することで「億」の資産を築く。 アーリーリタイアを遂げたあと、花粉の飛ぶシーズンは海外に所有する別荘に滞在。それ以外は各国を旅している(訪問国:7大陸33カ国)。 テレビ出演:AbemaTV「AbemaPrime」、BS朝日「南極日和」、読売テレビ「す・またん!」 ラジオ出演:NHKこやぶとみちょぱのとりしらベイビー他 多数 掲載:「PRESIDENT」他 多数