「貯金があれば老後は安泰」と思っていませんか?
確かに、貯金がある人は、ない人と比べると選択肢が多いため、安定した生活を送れます。
逆に、貯金がない人でも、おカネを自分のスキルや経験、人脈に投下した人は将来の自分に大きな利益をもたらすこともできます。
今回は「預金を増やすこと以上に知識や経験を蓄える重要性」についてお伝えします。
1. 1回で28年分の金利を吹き飛ばすATM手数料
銀行の普通預金金利は0.001%。
10万円を1年預けて受け取れる金利は1円。
期間中におカネを動かせない定期預金のキャンペーンでも年0.2%=200円。
厳密に言うと、金利には20.315%課税されるため、実際に受取る利子は159円。
銀行にお金を預けていれば安心の時代から、銀行にお金を預けておくと減る時代になったのです。
それでも、多くの人が銀行におカネを預けているのは何故でしょうか?
それは、給料の受取り口座だから。
住宅ローンや公共料金、保険の引落とし先になっているなど、お金の流れが銀行を経由する仕組みだからです。
そんなお金の置き場所から、時間外に出金すると110円、他行のATMを使うと220円の手数料が必要です。
100万円を預けて年間受け取れる利子は約8円。
夜中にコンビニから出金すると、100万円を28年預けて得られる金利と同じ額を支払うことになるのです。
もちろん、利用する銀行や口座のランクにより、無料利用できるようになりますが、使う本人が手数料を意識していなければ預金は目減りするのです。
金利で銀行を選ぶくらいなら、支店の立地やATM手数料の優遇回数で銀行を選んだ方が数100倍得です。
もちろん、メリットを享受するには預金残高を一定額入金しておく、外貨預金を組むなどステイタスを高める必要があります。
いずれにしろ、お得な情報を理解したうえで、条件をクリアするスキルが必要です。
2. 物価が上昇により目減りする銀行預金
2019年の消費者物価指数は+0.6%。
もちろん、安くなったモノもありますが、生鮮食品を除いたモノが平均0.6%上昇したのです。
これはどう言うことかと言うと、「昨年100万円だったモノが今年は6千円値上げされ、100万6千円でないと買えない」ということです。
銀行に100万円預けて受取った利子が年10円に対して、モノの値段は6千円上昇した。
つまり、自分の銀行預金が5990円価値を失ったのです。
日本のインフレターゲットは年2%。
国は物価が2%上昇することを目指して政策を決めています。
仮に、計画通り毎年2%上昇した場合、約36年でモノの値段が倍になります。
銀行金利が上昇しなければ36年後に預けたおカネの価値が半分になるのです。
物価上昇率が、受取る銀行金利より高い場合、預金は目減りするのです。
3. 約36年でモノの値段は2倍!目指すは年2%以上の資産運用
日本は第2次世界大戦のさ中、貯金をすることを国民に推奨した歴史があります。
そのときに植え付けられた教育により、他国に比べ資産の中で現預金の占める割合が高いです。
アメリカ人が資産の86%を運用しているのに対して、日本人は48%しか運用に回していないのです。
アメリカ人は余剰資金を投資に回してリターンを得ている。
もちろん、投資ですから元本が保証されないモノもあり投下した資金を減らすこともありますが、平均して日本人の3倍、投資収入を得ているのです。
充分な貯金があることは、マイホームの購入、子供の留学、老後資金など多くの不安を払拭することができます。
しかし、先ほど述べたように、上昇する物価よりも高い利回りでおカネを得ていなければ目減りするのです。
「銀行の定期預金に入れたら安心」という時代から「おカネは自分で資産運用する必要がある」ことをに気付く必要があります。
まとめ
「将来が心配」だと貯金することばかり考えてもおカネは増えません。
積み上がった貯金も、おカネに関する知識がなければ一瞬で持って行かれてしまうからです。
逆に、おカネがなくても知識や人脈、情報を持っていれば、簡単におカネを稼ぐことができます。
昨今、インフルエンサーやYouTuberが大金を稼いでいることからも解ります。
おカネを守るのも、増やすのも、あなたの持っている知識と思考があなたの資産量を決めるのです。
まずは、おカネに関することを学ぶことを始めてみてください。
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