消費税が10%になったら1個10円のチロルチョコが11円になる?
毎日、1個買えば年間365円、余分に税を支払うことになる?
今回の税率変更は、軽減税率が適用されるため食品や清涼飲料水は8%に据置かれます。
つまり、チロルチョコにかかる消費税率は変わりません。
しかし、2%の増税は日本経済に大きなインパクトを与えることになります!
さらに、2%増税される裏で国民が大きく失う資産があることについても考えてみましょう。
1. なぜ増税が必要なのか?
10月1日から消費税が10%に引き上げられました。
もちろん、増税された分は「幼児、高等教育の無償化」「待機児童の解消」「介護人材の処遇改善」に使われるので、表立って文句を言う人も少ないと思いますし、言ったところでどうにもなりません。
なぜ、消費税は増税されなければならないのでしょうか?
簡単にいったら「日本の社会保障に使う財源が足らないからです」。
つまり、皆さんの給料から天引きされている社会保険料で賄っていたけど、これ以上徴収すると、働く世代に負担が集中しすぎて不公平感が出るからです。
そこで、特定の世代への負担をかけることなく、安定して徴収できる税金、消費税で充てることになったのです。
2. 経済を停滞させる消費増税
10万円のスマホやパソコンを購入する人は1万円、300万円の車であれば30万円。3000万円の家を建てる人は300万円、消費税を支払うことになります。もちろん、政府は消費者の購買欲低下を補うために、税の一部免除やキャッシュレス決済したモノにポイント還元するなど、優遇措置を実施しますが、その措置も2020年6月末までです。
つまり、商品やサービスを受け取るのに10%税金を支払わなければならない=庶民の財布の紐は硬くなるのです。
レストランやカフェなど食事を注文するとき、テイクアウトにするれば今まで通りの税率8%に抑えることができます。しかし、お店が使う光熱費はもちろん、食品を包むフィルムやカップ、保冷剤。物流に必要なガソリンや他の交通費は10%の消費税がかかっているのですから全ての物が値上げされることになります。
つまり、「増税される」=「モノの値段が高くなる」=「消費者の消費が落ちる」=「経済が停滞する」。このような負のスパイラルが加速することになります。
わずか2%とはいえ、経済循環を悪くする足かせになるので、消費者としては、増税前の買置き。増税後はポイント還元を受けるなど工夫することで生活を守るしかありません。
3. 消費税増税が巻き起こす保有資産の目減り
消費税率が10%に値上げされることは、今まで1000円の商品を購入するとき80円支払っていた消費税が100円になるということです。
確かにそのとおりなのですが、それ以外に及ぼす影響はないのでしょうか?
もし、この質問に「No」と答えた人は大きなことを見落としています。
あなたの現金や預金が100万円あったとします。今まで税込み1万円だった商品100個と交換することができましたが、10月1日以降は替えられる量が98個に減ります。
つまり、1000万円だったら20万円。1億円だったら200万円目減りしたことと同じなのです。
平成元年に導入された消費税、その後3回の税率改正が行われ、気付けば10%。
対策の打ち方を知らない人は、気付かないところで資産を目減りさせられているのです。
まとめ
1. 国の予算が足らないときは消費税率が上げられる
2. 保存が利くモノは買置き、増税後はキャッシュレス決済をすることで2~5%ポイント還元を受けて出費を抑える
3. 消費税が2%値上げされることは、保有している現預金の価値が2%減ることと同じ
増税前に日用品の買い置きをすることで、増税対策をする人も多いと思いますが、一番の対策はお金に関することを勉強することです。
充分な知識があれば、ピンチを回避できるばかりか、ピンチをチャンスに変えることさえもできるのです。
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