「1千万円を超える高級車を所有している人はお金持ち」、「家賃3万円のボロアパートに住んでいる人は貧乏」そのようなイメージを持つ人が多いのではないでしょうか?
しかし、高級車に乗っている人の貯金が0円、ボロアパートの住人の貯金が3,000万円だったらお金持ちはどちなのでしょう?
今回は、お金持ちの定義、また、富裕層を目指すデメリットについてお伝えします。
目次
1.お金持ちとは3,000万円以上の純資産を持つ世帯
世の中には、お金や資産について研究するシンクタンクというる機関があります。
もちろん、研究所は複数あり資産の基準が米ドルだったり、基準額が異なることもありますが、大まかに下記のように区分しています。
・超富裕層‥‥純金融資産5億円以上
・富裕層‥‥1億円以上5億円未満
・準富裕層‥‥5,000万円以上1億円未満
・アッパーマス層‥‥3,000万円以上5,000万円未満
・マス層‥‥3,000万円未満
つまり、お金持ちは3,000万円以上の資産を持つアッパーマス層以上のことであり、ブランド品を身につけてシャンパンを注文するお金持ち風の人は含まれないのです。
2. 資産額を曖昧にする総資産
固定資産、流動資産、繰延資産など資産を指す言葉は複数あります。
「30代で資産5億」といったようなキャッチ―なタイトルの自費出版の書籍や電子書籍を見かけることがあります。
「資産5億築いた人の話なら役立つノウハウがつまっているはず」こんな風に思いがちですが、資産額で判断するのは軽率です。
なぜならば、表示している資産が総資産、純資産、どちらの意味で使っているかで実態が大きく異なるからです。
・総資産:保有している資産全て(現金、株式、投資信託、不動産、その他所有しているモノの価値全部)
・純資産:総資産-負債
「資産5億円」が総資産だった場合、5億円の不動産を銀行から5億の融資を受けて購入しただけで資産5億円。
逆に、純資産の意味で使っていた場合は、株や預貯金、積立保険、貴金属、不動産など評価額から負債を差し引いた資産が5億円なのです。
つまり、総資産5億と純資産5億では、実際の豊かさも分けられる階層も異なるのですが、この辺りについて説明していない億万長者がたくさん存在するのです。
3. 超富裕層を目指すことを止めた理由はコスパ
純資産5,000万円の準富裕層より、純資産1憶円の富裕層の方が使えるお金が多いため多くの選択肢を持てます。
私は46歳で2億の純資産を築いてアーリーリタイアを遂げました。
定年まで勤め上げたら投資を拡大して超富裕層に入れたと思います。
なぜなら、資産を築くノウハウが分かったうえに必要な人脈を確保した、毎年年収が高くなり最終的に受取る退職金や若年給付金が増えるからです。
ではなぜ、資産5億円の超富裕層になるまで資産を拡大しなかったのか?
それは、資産を増やすより自分の実現したいことに時間を使いたかったからです。
資産を5億に増やすのに15年かかると仮定した場合、達成年齢は61歳。それまで月250時間、年3,000時間、本業に時間を使いながら、空いている時間は投資に向き合い強いプレッシャーに耐える必要があります。
5億の資産があれば高級車を乗り回す。
海外旅行三昧しても資産を使い切ることはできないと思います。
しかし、60歳を過ぎで毎日豪遊したところで楽しいと感じると思えないうえ、暴飲暴食を繰り返せば健康寿命を削ることになります。
死んだあとに多額の資産を残すと、醜い相続争いの火種を作ることとなり相続人に不幸をもたらすしかねないのです。
4. インターネットのお陰で、お金持ちの数は10年で1.5倍増えた
ある研究機関の調べによると各階層の世帯数は下記の通り。
「超富裕層」(5億円以上)8.7万世帯
「富裕層」(5億~1億)124万世帯
「準富裕層」(1億~5,000万)341万世帯
「アッパーマス」(5,000万~3,000万)712万世帯
2009年~2019年の10年間で各お金持ち階層の数は1.5倍~2倍に増えました。
お金持ち層が増えた大きな原因は下記の2つです。
① 世の中に出回るお金の量が増えた
② 情報通信技術の発展によりお金を増やす方法にアクセスしやすくなった
インターネットが発達する20~30年前まで、お金持ちでない人が、効率的にお金を増やす方法を知ることは難しいことでした。
今は、丹念に探せば、分かりやすいサイトを見つけることができます。
もちろん、悪意ある情報が含まれているサイトがあるため情報の精査は必要ですが、それでも地道に読み解いていけば成功方法にたどり着けるモノです。
まとめ
・資産を増やすためには、長期間収入を得る努力を継続しながら、空いた時間に投資に取組み続ける必要がある。
・お金持ちも、純資産の保有量によって「富裕層」「準富裕層」階層に分けられる。
・富裕層に入ることが、準富裕層より幸せとは限らない。
・インターネットが発達したお陰で、今までオープンにされなかったお金持ちになる方法にアクセスできるようになったことで、日本のお金持ちの人数は増えている。
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