海外に別荘を持ちたいと思う方も多いと思いますが、所有までのハードルは意外に高くはありません。
もちろん、既に発展を遂げた国の駅近物件は高くなってしまっていますが、これから発展が見込めるところであれば、庶民にも十分に手が届きます。
今回は、海外に不動産を所有するメリットとその選定方法についてお伝えします。
1. コンドミニアムをバンコクに買ったワケ
自衛官として勤務していたときは、アメリカ、中南米、中近東、オーストラリア、ロシアなど多くの外国に訪れる機会がありました。
長期休暇は年2回、個人的に海外旅行に出かけていたため、訪問国は30カ国を超えています。
私が海外を訪れたとき必ず頭の隅に入れていたことは「この国で別荘を買ったら住みやすいか?」でした。
この視点を持って街を歩くと、物価についてはもちろん、治安や国民性、交通機関の利便性、医療レベルなど、より多くのことに注意を払うようになります。
なぜなら、住むとなると、その国の良いところ、悪いところと付き合っていくことになるからです。
g暮らしやすさの基準は個人により大きく異なるります。
私にとってハワイは一年中気候が温暖で、治安もよく、過ごしやすい国だとは思いますが、物価が高いので長期滞在するのには不向きと考えます。
逆にインドやカンボジアは、物価は安いが商品クオリティが低い、衛生観念、医療技術が低い。外国人と見ると高値をふっかけてくるので、生活すること自体に疲れる。日本からの移動時間が長いうえに航空券が高い。
結局、2014年、気候、物価、国民性、日本からのアクセスの良さ、医療体制が整っているバンコクにコンドミニアム(分譲マンション)を購入しました。
2. どこに買う?失敗しない物件選び
バンコクの物件であれば全て安心なのか?そんな訳はありません。
アクセスのよい都心物件であれば利便性が高い分購入価格が高くなり、郊外に離れれば離れるほど、価格は押さえられますが利便性は低くなります。
私が選んだのは、現在の利便性は悪いが、新しい交通網BTS(高架鉄道)の路線が伸びるところで、これから利便性がよくなる発展が望める物件でした。
物件の完成は3年後。第一期売出しのプレビルド物件の契約を2時間の説明会を聞いた後に結びました。
まだ、工事が始まっていない更地物件に契約するワケですから、完成しなかったときには大損害を被ることになります。しかし、そのリスクと引き換えに2割安く購入できるのです。
契約者は、1週間以内に5万円の手付金を支払う必要がありました。
私は、その日の内に手付金の他に当日支払うことができる最大金額50万円を支払うことで、さらに数%、物件を割引してもらうとともに、煩わしい海外送金手続きと手数料を削減しました。
3. 投資物件の維持にかかる費用と出口戦略
購入した物件は600世帯が入る大型物件でした。
世帯数が多いと言うことは、共有施設であるプールやジム、会議室などの維持コストが安くなる計算になります。
物件から最寄り駅までは、10分以内の平坦な道のり。
おまけに、駅には大きなデパートが併設されているので、住人にとって利便性が高い他に、そこで働く従業員に部屋を貸し出せる可能性もあります。
さらに、数駅先には、当時世界最大規模のショッピングモールが建設中であったので、その周辺の人口が増えることが予想できていました。
結局、物件は予定より2ヶ月程遅れ2017年に完成しました。
現地の人に貸し出しても利回りがそれほど高くない。部屋の面積もそれほど大きくないので、維持費が低いので、私が東京の冬を避け、執筆活動する部屋として使っています。
また、バンコク港に海上自衛隊の船が入港したとき乗員が泊まりに来たり、既にFIREした友人に使ってもらったりと交友関係を広げるのにも一役買っています。
ちなみに、5年後には最寄り駅に2つの新たな路線が連接される予定で、空港や都心部へのアクセスが良くなることから物件の価格は値上がりすると見ています。
まとめ
外国人に土地の所有が認められていない国が殆どですが、条件により購入が可能なモノもあります。
相続税も固定資産税が無い国、収入により固定資産税を払う必要がある国など投資する国の法律によりルールは大きく異なります。
購入後に、「こんな税金払いたくないよ」とならないように、購入する前に、リサーチをしておきたいものです。
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