1.休暇気分をぶち壊す、埃がたまる部屋が得な理由
私が海外に所有するコンドミニアムは半年使わないと床が埃だらけになります。
日本から7時間かけて到着。早く荷をほどきたいのに、始めに実施することは部屋の掃除。クイックルワイパーで2~3回床を拭き上げたのち、粘着カーペットクリーナーでソファーやベッドの埃を取り除きます。
バケーションに来たのに、煩(わずら)わしい作業を終えないと横にもなれない。所有物件の残念なポイントだと思っていましたが、最近はこの埃にも感謝できるようになりました。
それは、私が精神的に成長した!とか、はたまた、気が触れてしまったわけではありません。
同じ棟内に部屋をもつ友人の部屋は、カビが生えるということを耳にしたからです。
2.部屋に設置されている、カビを防ぐマル秘アイテムとは?
私の所有するコンドミニアムのあるバンコクは4~10月雨季に入ります。日本の梅雨とは違い、1日に数回、激しい雨が降るだけですが、気温の高い東南アジアの湿度が一気に上がることで、カビが好む条件を作りだすことになるのです。
カビ菌は常時空気中を浮遊していて気温20℃以上、湿度70%以上の条件が整うと繁殖します。カビの繁殖を防ぐのには、換気、除湿、もしくは、両方を実施する必要がありますが、年間60~90日程度しか滞在しない私が、部屋のコンディションを保つことは難しいことです。
では、なぜこの悪条件でも部屋にカビが生えないのか?
それは、シャワー室に設置されている内倒し窓を開けた状態で留守にしているからです。
同じコンドミニアム全ての部屋に設置されている窓ではありませんが、私の購入したタイプの部屋には内倒し窓が装備されていました。
この窓により作られたわずかな隙間から入ってくる外気により空気が入れ替えられ、カビの増殖を防いでくれているのです。
3.壁がカビないことで得られるメリット
繁殖したカビは、食物に付着する以外に肺や気管支系の疾患を招きます。また、室内にあるマットレスやクローゼット内の衣類などに付着してモノを痛めることにもなります。
物件を売却するときに、壁にカビが付着していたら買い手は価格を値切ることでしょう。つまり、風通しの悪い部屋は価値が下る。もしくは、室内を再塗装して売り出す必要があるのです。
私が所有するコンドは塗装壁仕様。日本で一般的に使われているクロス(壁紙)とは違います。再塗装するのにクロスをはがす必要や下地処理をすることなく直接塗装ができます。
日本で内装塗装を頼んだ場合、特段高い仕様でなければ平米1000円くらいです。
つまり、リビングなど壁面積100㎡程度の部屋でかかる費用10万円。日本より人件費が安く、内装塗装が一般的なバンコクでの工事価格は6掛け程度とにらんでいます。
細かな砂埃は入ってくるものの、小さな内倒し窓がこれらの負の要因を遠ざけてくれるのですから、埃の除去に割く労力は私にとって苦にならないばかりか、大きな節約となっているのです。
まとめ
1. 長期間の留守中に埃が堆積しているということは、空気の通りがあるということである
2. 小さな窓を開けておくことで、室内の空気が循環することでカビの発生をおさえられる
3. 室内に増殖したカビは健康被害があるばかりか、物件価格を下げることになる
空気の循環を促す「採風小窓」。防犯上不適切な場所に設置されていないのであれば、是非有効に活用したいものです。
せっかく設置されているのに、閉めっぱなしのままでは空気の循環は起こりません。
ちょっとしたことに気付き、あるモノを活用できる人は、健康被害も、資産の目減りも防ぐことになります。
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