「身に付けている服装で、相手に与える影響は多きく異なります」。
『人は見た目が9割』の中で書かれている一文です。
私はこの部分を軽視してきたため、今まで大きな機会損出をしてきました。
今回は、社会人がTPOに合った服装を選ぶ重要性とTPOに合った服を選ぶ方法についてお伝えします。
目次
1. 『人は見た目が9割』は本当だった
『人は見た目が9割』という100万部売れている本があります。
その本によると「人は出会った数分間で他人の内面を含めた9割を判断する」そうです。
つまり、性格がよくても、高い知性を持っていても、悪い第一印象を与えてしまうと、ネガティブなイメージから人間関係が始まることになるのです。
確かに一介のサラリーマンがくたびれたスーツを着ているのに対して、自動車、マンションなど高額商品を扱う営業は高いスーツを着ている傾向があります。
高額商品を扱う人は、見た目を良くすることで成約率があがることを知っているので、服装にお金と時間を投下しているのです。
つまり、できる人は、他人に与える第一印象を高めるために、服装はもちろん、声のトーン、立ち振る舞いまで気を付けて接しているのです。
2. 服装に気を使わなかった理由は、制服・筋トレ
私は長年、服装に無頓着でした。
というのも、20年以上、海上自衛隊で勤務していたため、仕事上は支給された制服をキチンと手入れして身に付けていればよかったからです。
艦艇勤務しているとき、外出する機会が少なかったため、私服を着る機会は年間100日足らず。
また、筋トレを続けていため身体が逆三角形となり、店頭に並ぶスーツが体に合わなくなり、スーツやYシャツはオーダーしたモノを身に付けていました。
そんなワケで、仕事は制服、フォーマルなシーンではオーダースーツ。
「この部分ができていれば社会人として問題はない」と思い込んで、トレッキングに行くような恰好で銀座や六本木に出かけていて周りの方に奇妙な目で見られていました。
自分のカジュアルな服装に問題があることを痛感したのは、雑誌『プレジデント』の取材を受けたときです。
取材に来たカメラマンから、服装についてダメ出しされたのです。
取材対象として選ばれた億万長者が冴えない恰好をしていたので記事にしづらかったのだと思います。
3. 社会人必須、ファッションに関する知識
そもそも、ファッショに関する知識はどこで学ぶものなのでしょうか?
服飾に関する仕事に就く方は服飾やデザインの専門学校で勉強しますが、それ以外は家庭、ファッション誌を購読して磨くモノなのではないでしょうか?
私がファッションについて気づいたのは、友人が紹介してくれたイメージコンサルタントのセミナーを受講したときでした。
「スーツは肩幅が合っていることが重要であり身丈の長さはお尻が隠れる長さ」。
「フォーマルなスーツを着るときはボタンダウンや華美な装飾が施されたYシャツを避ける」「クールビズとは、ドレススーツからネクタイを無くすことではなく、カジュアルスーツを着ること」等、着こなしに関する定義があったことを知りました。
ファッションに関する知識を持っている人は、定義から外れた人を見ると「残念な着こなしをしている」と気づくため、自分が今まで大きな機会損失していたことを悟りました。
4. 最短でTPOに合った服をそろえる方法
「ファッションに関する知識は本を1冊読んだらOK」というモノではありません。
着ていく場所や時期、相手にどんな印象を与えたいのかなどTPOにより大きく異なります。
自分で正しくコーディネートできるようになるには相当な知識と経験が必要なことが分かりました。
私はファッションに関するセミナーを2度受講したあとにイメージコンサルタントにコーディネートを依頼しました。
銀座でイージーオーダーとYシャツを注文したあと、靴屋で服装に似合う靴、最後はUNIQLOでニットやソックスをまとめ買い。
プロと一緒の買い物は、外れたモノを選ぶ心配がないうえに、選ぶ理由をその場で聴くことができるので自分のファッションに関する知識を増やすことができます。
また、接客する店員も適当なことをいえなくなるので安心して買い物することができます。
結局、1シーズンの服装代は15万円、買い物に使った時間は2時間弱、コンサルタント費は3万円でした。
5. コンサル代3万円は安い?
今までスーツ、ネクタイ、靴を購入するとき、単体でいいと思ったモノを選んでいたので、出番の少ないアイテムを作りだしていました。
それに対して、コンサルタントは「どんなシーンに着て行くのか」から考えてスーツ、Yシャツ、靴をトータル的に選びます。
もちろん「ベルトは靴と同じ質感のモノで統一」「ネクタイはスーツを着たときに映えるモノを選ぶ」などポイントを外すことはありません。
つまり、コーディネーターの選んだ服を使うシーンに合わせて着ていれば、どこに行っても恥ずかしい思いをすることはないということです。
私はファッションに興味ないからこそ、残念な服装をしていたのです。
センスを改善するのには、知識の習得に時間を投下する必要がありますが、3万円でこの時間を無くすことができたことを考えるとコンサル料は妥当、安いと感じました。
購入したアイテムは自宅で洗濯ができるモノを選んだため、今後クリーニングに出しに行く手間も費用も大きく節約できます。
これらを考えると、今回投下した金額は数年で回収できると考えます。
まとめ
友人から服装をダメ出しされたときに「上から下までハイブランドで身を固めるべき」と考え、値札を見たらトレーナー1枚20万円。
全身揃えたら200万円かかるコスパの悪さに驚愕しました。
今回、コンサルタントの力を借りて秋冬用の私服代はハイブランドのトレーナー1枚分に抑まりました。
さらに、服装を替えたことで、これから出会う方との御縁がつながりやすくなったと考えます。
物事を効率よく進めるコツは、知恵や経験を持っている方の力を借りることが最短であり、そのために支出することは良い投資であると肌身に感じました。
今回、お世話になったイメージコンサルタント:坂井二朗さんへの質問はこちら。
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