億万長者が実践している財布のゲン担ぎ(その4)

脱皮を繰り返して成長する「ヘビ」。生命力の強さにあやかり、ヘビ革の財布で金運をあげる。
「フクロウ」の小物を財布に入れておくことは苦労を避ける(不苦労)。
このようなゲン担ぎをされる方がいます。

私は、公務員をしながら、投資により「億」の資産をつくりアーリーリタイアを遂げました。
合理的に物事を考えるため、そのようなゲン担ぎに釣られて財布やお守りを買うことはありません。
今回も辛口な私が「ゲン担ぎ」について解説いたします。

1. 札束を入れるゲン担ぎ

「100万円の束」をお財布に入れて運気をあげる知り合いがいます。
確かに、運気は上昇しそうな気もしますが下記の様なデメリットがあります
・大きい長財布でないと入りきらない
・かさばるため持ち運びに不便
・落としたり、すられたりしたときの損害が大きい
・財布にいれている100万円の運用ができない
こんなにマイナス要素があるのに、知人は100万円を入れて持ち歩くことをトレードマークにしています。
理由はネットワークビジネスをしているので、金回りのよさをアピールをするためです。
本当に、資産数十億ある方なので、100万を失っても大した痛手にはならないばかりか、新たな武勇伝になるはずです。
札束でブランディングする人がいることに驚きです。

見解: 100万円束を財布に入れて持ち歩いていいのは、持ち歩くことで収入を増やせる人。

2. 1万円札を多目にいれておく

「お札は寂しがり」「集まっている所に集まる性質がある」ため、財布に1万円札を多く入れておく。このようなゲン担ぎがあります。
確かに、懐具合がよければ心に余裕をもって相手と交渉することができます。
しかし、時代はキャッシュレス社会。クレジットカード、電子マネー、QRコード決済など、殆どのお店で使える世の中で、現金決済にこだわる方が損をします。
そもそも、現金には、銀行で出金する手間、ATM利用手数料や交通費がかかることを考えるとコストがかかっているのです。
それに引き換え、キャッシュレス決済は、出金の手間がないうえに、マイレージやポイントを貯めることができます。

私は財布の中に入れる1万円札は1枚と決めています。
その1万円も、ゲン担ぎのために折り込んだ「1憶円札」で使うつもりがないお金です。
高級レストランやクラブなどの支払いで割り勘で現金が必要なときは、後日、銀行振込、もしくは、その場でLINEペイなどのコード決済で済ませています。

見解:今の時代、現金を持つこと自体がコスト。
キャッシュレス決済を賢く使って、持ち歩く現金を減らすと共にポイントやマイルを得る方がお金が貯まる。

3. お守りをつける

財布の中に亀や七福神をかたどった金属の縁起物、財布の外にお守りやストラップをつけることでゲン担ぎする人がいます。
小銭入れに縁起物を入れると小銭を出す度に邪魔になるばかりか、財布を変形させたり、傷つけることになります。
お財布は、ほぼ毎日使うモノです。3年間使えば、最低でも1000回以上、不便を感じながら出し入れすることになります。
金運アップのために入れたアイテムに、出し入れする度に不便と感じることは大きなストレスです。
出し入れの妨げとなるアイテムは付けないことが得策です。
どうしても付けたい方は、鈴をつけるのがオススメです。
鈴の音は邪気を払うといわれています。
何より役立つのは、落としたときに気づけることです。

見解:ゲン担ぎのために、縁起物やお守りをつけて現金の出し入れを不便にするくらいな
ら、鈴をつけて落としたことに気づく備えをする。

4. 中古の財布を使うことを避け、金運を下げないゲン担ぎ

中古の財布を使うことは、「前の持ち主の金運を引き継ぐことになる」といわれます。
前の所有者の影響で、無駄遣いが増えて金運を落とす可能性があるということです。
しかし、前の持ち主が金運に恵まれた人だったら、良い状態からスタートすることができることになります。
正しいゲン担ぎは、「お金持ちに財布を譲ってもらう」、「お金を渡して代わりに購入してもらう」ことです。
こうすることで、縁起のいい財布を入に入れられます。
中古市場で状態のいいブランド財布を手に入することは、支出を抑えたことになるため、悪いゲン担ぎと決めつけるのは早計です。
あなたが手にした財布をどの様に取り扱うかの方がよっぽど大切です。

見解:新品の財布にこだわるよりも、札の向きをそろえる、不要なモノを入れない、キレイな状態を心がけることの方が金運に影響を与える。

5. 財布の素材は天然の皮革(ひかく)がよい

2人の100億を超える資産家に会ったことがあります。
1人はビジネスで成功されてゲンを担ぐ方でした。オススメの財布は、牛革の黒い長財布でした。
一方、投資で成功された方は、ゲン担ぎに無頓着でした。なにせ、本人が財布として使っていたのはセロテープで補強した便せん。
また、本人はお金を動かす単位が大きすぎるためスーツケースやユニクロのリュックサックで札束を運んでいました。

どちらも凄い方に違いはありませんが、投資家の方は資産100億あるのに立派な財布を持っていないことに残念な印象を持ちました。
ゲン担ぎをしなくても、財布くらい立派なモノを持ちスマートに会計を済ませた方が金運は高まると考えます。

見解:ゲン担ぎを気にしない人でも他人から見られる財布はキレイなモノを使う。

まとめ

金運アップの習慣にあれこれ気を使うことも大切ですが、一番、金運をあげる方法は、自分の稼ぐ力を高めることです。
昔から言われている言葉に「人知を尽くして天命を待つ」が示す通り、自分でできることを全て実施してから神頼み。
お金を増やすために、色々なゲン担ぎをされている方は、立ち返って自分のやり残していることがないか考えてみてください。

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生方正
高校卒業後に海上自衛隊に入隊。 勤務の傍ら、各種節約術を駆使しながら貯蓄を行い、国内株式、金の現物買い、在日米軍に対する不動産投資を実施することで「億」の資産を築く。 アーリーリタイアを遂げたあと、花粉の飛ぶシーズンは海外に所有する別荘に滞在。それ以外は各国を旅している(訪問国:7大陸33カ国)。 テレビ出演:AbemaTV「AbemaPrime」、BS朝日「南極日和」、読売テレビ「す・またん!」 ラジオ出演:NHKこやぶとみちょぱのとりしらベイビー他 多数 掲載:「PRESIDENT」他 多数