「銀行に預金をしていれば、利子が付くのでお金が増える」。
そのように考えている方は多いと思います。
確かに、預金額だけ見ればそのようにみえます。
しかし、預金を引き出してモノを購入することまでを考えるとお金は減っているのです。
現預金が目減りする世の中で資産を減らさせないためにはどうしたらいいのか?
その答えは、値上がりする物価以上のリターンを得られる場所にお金を置くことです。
では、資産の何割を投資に回したらよいのでしょうか?
今回は、この問題について解説したいと思います。
1. 貯金しておくと資産が目減りする理由
日本人の個人金融資産における「現金・預金」の割合は半分以上。
この数値から読み解けることは、「安全な場所にお金を預けている」つもりで「資産を減らしている」人が多いということです。
なぜなら、2023年の消費者物価指数は4.2%。
天候で価格が左右される生鮮食品を除く物価が4.2%値上がりしたことになるのです。
つまり、タンス預金は4.2%。0.1%の定期に預けている預金は、4.1%価値が目減りたこになります。
1990年以降、バブルが弾け物価低迷が続いた時期を「失われた20年とも30年」と呼びます。
物低の迷が長年続いたことを経験してきた人は、モノの値段が高くなるイメージが湧きません。
しかし、消費者物価指数をみると2021年から打って変わり、モノの値段は高くなっているのです。
つまり、モノが値上がりする時代に、資産を現預金として持っておくことは悪手であり、何か手を打たないと毎年資産を減らすことになるのです。
2. 目減りしない資産とは?
資産を減らさないためには、物価上昇率以上の金利が付く所にお金を置く必要があります。
つまり、銀行預金に置くのではなく、資産の一部を投資により増やす必要があるのです。
投資といえば、株、FX、商品、貴金属、不動産、仮想通貨など多くの選択肢があります。「どの投資がいい」というつもりはありませんが、一つ言えることは必ず儲かる案件はないことです。
銀行金利の何十倍~何万倍もの金利を受取れる代わりに、元本を減らすリスクを引受ける必要があるのです。
「投資により元本を減らしたくない」そう思う方は、元本が保証されている低金利の商品にお金を預けて、物価が上昇した分、資産が減ることを容認するしかないのです。
3. 保有資産の何%を投資に回すべきなのか?
保有資産の何%を投資したらいいのかは、家族環境、資産状況により大きく異なります。
定年を迎えた人が、老後の貯えとして貯めた資金をリスクのあるところに置けば、資産が増える可能性がある反面、取り返しのつかないことになりえます。
逆に、支える家族もいない20代の若者がリスクをとらずに、0.01%の銀行預金に預けてもお金は目減りするばかりか、機会損失を被ることになります。
保有資産の何%を投資に回したらいいかを表すエイジスライドという指標があります。
エイジスライド:120-年齢=投資する資産割合
20歳の人なら120-20=100(%)
60歳の人なら120-60=60(%)
この数値が必ずしも正しいとは言い切りませんが、多くの人に適正な割合を示してくれる平均的な数値だと思います。
もし、現在投資している割合が、この数字とかけ離れていれば修正する必要があります。
まとめ
物価が上昇するインフレの時代は、投資しないことが大きなリスクになります。
まずは、お金に関する書籍を読み漁り、自分のリテラシーを高めることに時間を使ってください。
真剣に取組むめば道は開けます。
コメントを残す