2000万円貯まっても老後の不安がなくなるとは限りません。
しかし、残りの人生で、必要な予算が明確になると、大概の不安は解消できます。
私は8年前に「3年以内にリタイアできる状態を作る」ことを決意しました。
そして、FP(ファイナンシャルプランナー)の協力を得て「生涯設計図」を作成しました。
ここに時間とお金を投下したので、3年後に経済的自由人になる条件を整えアーリーリタイアすることができました。
今回は、お金の不安をなくすために知っておきたい「残りの人生に必要な『資産』と『支出』」についてお伝えします。
目次
1. お金の不安がなくならない原因は「消費脳」
お金があっても不安は解消されません。
収入が増えると車や自宅をローンで買い、休日は家族で旅行にでかけたりします。
会社の経営者や医者、弁護士など高い収入を得ている人は「いい車に乗る」「立派な家に住む」「休暇を海外で過ごす」「子供を私立に入れる」など、さらに使う金額が大きくなるのです。
つまり、人間は欲しいモノを手にしても、所有していることが当たり前になると、さらに高いモノが欲しくなる。
また、自分のステイタスが高くなると、それに見合うモノを所有したくなる。
つまり、「人間の欲望は果てしないのです」。
欲望に従って生きると、人が羨む生活を送れますが、収入を得るために自分の時間を投下し続けることになります。
自分の使える時間に限りがあるのに、やりたいことよりも無駄遣いをするために時間を使うことになるのです。
もちろん、本人が「立派なキャリアを重ねたい」「家業を大きくしたい」など、労働に時間を投下する意味がある人もいると思います。
しかし、人生を終える瞬間に「自分は会社を大きくして幸せだった」と思えるとは思えません。
2. 「資産」と「生活費」を知ることでお金の不安を解消
私は、社会人になってからすぐに欲望に従って散財することを止めることができた珍しい人間です。
同期や同僚が散財しまくる環境でも自分を律することができました。
なぜなら、給料は苦労した対価に支払われるモノであり、給料をもらい続けるには苦痛を引き受け続ける、トレードオフの関係であることに気付いたからです。
それと、海外旅行の素晴らしさを知ったことで「リタイアして長期旅行に行きたい」そんな目標ができたので、無駄遣いが減り、お金に働いてもらうことを模索するようになりました。
勉強ができなかった高卒の私が、億万長者となり、アーリーリタイアできた要因は色々ありましたが、ターニングポイントになったのは生涯設計図を作り上げたことです。
作成に必要となったデータは下記になります。
・現在の保有資産
・何歳まで働いて、それまでにいくらの貯金を積み上げるか?
・毎月の予想生活費
・車やバイクなどの購入時期と必要費用
・家賃収入や株式配当などから得られる収入
自分の資産、毎月の生活費の把握、将来必要となる大きな買い物の予算を洗い出すのに1週間以上かかりましたが、将来必要な予算が明確になりました。
設計図作りには、初回面談で実施するべきことに関する説明を受けたあと、自分で必要事項を算出し、再度面談を受け分析してもらう流れでした。
相談料は友人価格の3万円。
時間が無駄になる保険のセールスを省いててもらいました。
今思うと、とってもお得な投資だったと考えます。
3. 労働から解放されるのに必須な不労所得と支出削減
月20万円で生活できる世帯に必要な年間予算は240万円。
予想外の失費を考慮すると260万円です。
年金をもらう歳まで30年の人は、7800万円あれば労働から解放されることになります。
今、7800万円がない人でも手堅い不動産や高い配当率の会社の株を増やすことで、将来の収入を補うことができます。
月20万円のキャッシュフローを生み出す不動産収入を手にすることは5年もあれば実現できます。さらに、そのときに必要な金額は25年分の6500万円に減っているのです。
資産を増やすのと同じくらい大切なのが、支出を減らすことです。
「過剰な保険を見直す」「乗用車を小型のモノに替える」「支払いをクレカにすることでポイントやマイルを貯める」など支出を減らす方法はたくさんあります。
他にも「畑や田んぼが使える人は、食料生産に挑戦する」「太陽光パネルで電源供給する」「井戸を掘る」。
ここまで準備することができると、生活費を月10万円に減らすことも可能となり、年間必要予算は予備費を入れて150万円。
30年間に必要な予算を4500万円に引き下げることができるのです。
4. アーリーリタイヤ後に増える支出は光熱費、減らせる支出は旅費
早期退職後は、在宅時間が増えます。
必然的に毎月の光熱費が増えます。
もちろん、興味あるセミナーに参加する、友人と食事する機会も増えるので交際費も多くなります。
逆に抑えられる予算は旅費です。
閑散期の安い時期を選んで行けるので、リーズナブルに旅できるばかりか、混雑を避けることができます。
コスパの高い旅行を覚えると、年に何度も出かけることになり、結果的に旅費は増えてしまいますが、私は旅がしたくて経済的自立を目指したのですから、今の生活に満足しています。
まとめ
もし、将来が不安、アーリーリタイアを希望するなら、まずやるべきことは「ライフプランの設計」、次に「生活費の見直し」、最後に「投資」です。
この順番で貯蓄を進めると、老後不安が解消されるばかりか、アーリーリタイアすることも難しありません。
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